来月、3月15日(月) ~ 3月20日(土)の会期で、個展を開催予定です。
個展 -斜光-で発表する作品について綴ります。
ステートメント
現在の吹きガラス技法の作品では、透明と不透明の両方のカラーガラスを使用している。普段は光とガラスの関係を考えているからですが、その一方で、私はガラスの入れ物を探し求めていて、それらは内に空気と光を抱えている。
ガラスの塊は光と影の表現を強調しているけれど、私のテーマはそれに空気、要するに目に見えない存在も含まれている。そういう理由があって、私は自分の作品に塊ではなく器の形を用いている。
前回に引き続き、その方向の作品を次回の展覧会でも表現します。
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Statement of - Slanting light -With my current hot glass work, I use the color glass of transparent and opaque both. Because I usually get as the thought of relation between light and glass. But on the other hand, I have explored forms of different glass vessels and these are holding air and light within.
I think a lump of glass emphasize the expression of light and shadows, but my theme is included about air, that is, does invisible exist. So I use the form of vessel to my artwork.
Continuing from the last time, I’ll express such the works on next exhibition.
【“個展「斜光」開催 ~ガラス造形~ ステートメント ”の続きを読む】
2021.03.02 |
| 制作について
ガラスの作家さんで、絵画の世界から転向した作家さんがいる。お話を読んだり聞いたりすると、「絵の具ではどうしても表現できなかったことが、ガラスでは掴めた。」ということや、それに近い内容を仰っている。ガラスの発色の良さやツヤは、絵の具で表現してきた作家さんにとっては、今までと違う新しいものを与えてくれるのかも知れない。

【“ガラスを用いるということについて
”の続きを読む】
2019.08.27 |
| 制作について
先日、WEBサイトを更新してステートメントを公開した訳ですが、「どうして石膏とガラスの組み合わせなの?」と、よく素材の選択について聞かれる。それについては、WEBサイトに書いてあるとおりなのだが、石膏との出会いは、実はもっと先だったことをほぼ忘れていた。
【“あるアーティストの常設展示作品 ”の続きを読む】
2017.04.18 |
| 制作について
例えば、ガラスを作品にするまでには、直接触らない時間というのがある。
ちょうど柔らかな時は熱いので、粘土みたいに触れられない、窯に入っている間は重力に任せ、型に無事に収まるのを作家は待っている。
吹きガラスならば、形を変えるとか息で膨らますとか、手以外の力によって形を作るとか。
その間、ガラスが出してきた「偶然」の表現を、偶然じゃなく必然にするために色々試したり、やり続けたり、「偶然」をストックしておいたり、「偶然」からインスピレーションを与えられたり。
だから、自分の作品というのは偶然と必然、無意識と意識的な何かが幾重にも重なっているもの。であってほしい。
さて、4月17日からの2人展での私のテーマは、水と空。
わたなべ けいさんも、水をモチーフとした作品です。
今回、版画家さんとのジョイントなので、全ての作品にではありませんが、色を石膏に転写するという技法を使ってみた。これは元々、昨年、「石膏版画」というジャンルを研究していらっしゃる多摩美(版画)の渡辺達正先生のワークショップを受けた時に、教えていただいた技法ですが、それを自分なりにやってみた次第。
Art For Thought (アート フォー ソート)
での4月17日~5月2日までの展覧会です。
よろしくお願いいたします。

マスカタの作品については、こちら
升方允子のWebsite へ。
Please check the Website
Masako Masukata.
2017.04.17 |
| 制作について