金継ぎで修理
何だか最近,握力が落ちてきているのか・・・よく手からモノを落とす。
先日,友人の手作りの愛用のグラスを割ってしまった。
つい,グラスの割れた面を観察してしまう。
淵が薄く,底に向かってスーと厚くなっている。
本当にキレイで,線対称のグラフのよう。
・・・観察もそこそこに。
これより少し前に,セットで買って大事に使っていたお皿を割った時に,
修理をお願いした漆屋さんに,再びお世話になることにした。
石川県にある「ぬしや」という漆屋さんにて。
漆を使った『金継ぎ』という技法がある。
よく博物館や美術館などで,茶道具などの器が,
かけらを金色の線で結んだような模様で修理されて,
展示してあるのを見た事がある人はいると思う。
壊れた面を漆で接着し,その部分に金をまぶす。
かなり簡単に説明だが,これが『金継ぎ』。
なんとガラスの器もこの技法で元の形に甦るとのこと!
しかし,今回修理するグラスは,2~3mmの厚み。
陶器などど違い,ガラスの器は基本的に厚みが薄いので,
普段使いには少々耐えられないと頼んだ職人さんに言われる。
透明のガラスに金の線をまとった
このグラスとの再会を楽しみに待つ。
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升方允子・ますかたまさこのwebsiteをご覧ください。
2008.03.13 | | 徒然~つれづれ~
