画家の奥さん

昨日、昔、とてもお世話になった人と約5〜6年ぶりに再会をした。
富山市在住の画家、能島芳史さんの奥さんである。

ご主人である能島芳史さんの作品は、最古の油画技法であるフランドル技法で描かれている。ベルギーの王立ゲント美術大学でボッシュの模写を通してフランドル技法を修得され、
今は"風蝕(ふうしょく)"というテーマで制作をされている。
H25年金沢県立美術館での展覧会


何はともあれ、"年の離れた同性の友人"というのは大変貴重である!
私にとっては、両親の世代である。
多摩美を出た後、私は故郷の富山県にすっこんで制作をしていた。
その頃偶然知り合いになった彼女に、作品やポートフォリオなどを見せては打ちのめされたりお茶したり、
ご主人の制作について伺ったり、本当に濃い時間をいただいたのである。

ある日彼女が会話の中で放ったフレーズ。
「私、若い作家の作品ってダメなのよ〜〜」

画家の奥さんに、面と向かってこんなこと言われたら、当時20代前半の私にはどうすることもできないのである。
目が笑ってないのである。今まで見せてきて、その反応⁉︎ 
要は、作品から人生経験のなさが目に付くというニュアンスだった。
しかし、このフレーズは私にとって
「技術や表面上だけではない、その奥を見せよ!」
というフレーズに変換され大切にメンテナンスされ(笑)
私の”胃と心臓のちょうど真ん中辺り”に鎮座している。
少なくとも彼女は、様々な作品と対峙する時、その作品の奥を見ているのだろう… 。

ちなみに、昨日本人に「こんなこと言われたんですけど、覚えてますか?」
と確認したら覚えていないとおっしゃいました。
まあ、そうですよね(笑)

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★作品やプロフィールについては、
升方允子・ますかたまさこのwebsiteをご覧ください。

2016.04.24 | | 作家/Artist

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プロフィール

升方允子/Masako Masukata

Author:升方允子/Masako Masukata
【1979年 富山生まれ】


石膏とガラスのコンビネーションを主とした作品を造っています。



12歳のころ、家族で東京へ引越し
2002年、多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスコース卒業。その後、2004年頃まで故郷である富山県にて制作。2005-2006年、東京田端の共同アトリエにて制作。2006-2008年、北海道は札幌にて暮らす。



2006年の個展を区切りとして、約5年ほどの充電期間を経て、2011年制作を再開する。現在は埼玉を拠点に制作し、関東を中心に活動中。



2019年1月、
Nicole Longnecker Gallery(ヒューストン)にて個展開催。



このblogは、マスカタの中でふと気づいたことや制作について綴っていく。そして、ここでは、輪郭のないものに、言葉の方でそれを与えている場合もあります。


プライベートでは、三児の母親でもあります。稀に、子育てに関するものも書きます。
どうぞよろしくお願いします。


升方允子

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