Art Alliance で得たもの
私の場合は、2015年5月に始めて今に至る。
約一年間。繰り返しになるが、Art Alliance のお陰で、実に濃い一年間だった。
ちなみに、私は子供の頃で英語は大嫌いになったまま高校以来放置してあった訳で…(苦笑)きらいなものはどうしようもない。
一番最初に受けたArt Alliance 講座で、生徒の皆さんがちゃんと普通に英語でディスカッションをしていたので、
「あ〜!やっぱり無理!止めればよかったか…( 泣 )」と思いながら、高校生のころ、初めて冬休みに美術予備校に通うことにした時に、初心者デッサンクラスが定員一杯で入れず、「ここも、やること一緒だから!」と受付の人に言われるまま、いきなり ”入試直前の彫刻科” (←臨戦態勢、超絶上手い)のデッサンクラスに放り込まれた時を鮮明に思い出したのだった。
昔の苦い記憶を思い出し、そして「どうせ最下層からスタートするのだから、まぁやるしかないじゃないの。」と考え直して、Art Alliance からのナイスタイミングのリマインドメール & 講座のお知らせにも支えられ、なんとか続けてきた。
私の作品は、抽象的なものが多いため、言葉にしても抽象的な説明に逃げがちだった。(例えば、”日常の断片を〜”とか)しかし、今回のArt Allianceの講座を受けながら、英語でステートメントからプロセス、素材のことを考え直し、フレーズを練り直し、英語と日本語を行ったり来たりしながら沢山悩まされた。
よく、「留学先で初めてアイデンティティーを意識した」というようなことを見聞きするが、それに近い体験はできたのではないかと感じている。実際に国外に住んでいる訳ではないので、その苦労とは比べものにならないけれど。
もう一つ、私にとって良かったことは、新しく知人・友人が増えたことだ。一緒にアトリエを持つ友人もできたし、孤軍奮闘しがちだった私には、Art Alliance に行ったことによって得た環境の変化は明らかだった。
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