ガラスを用いるということについて

ガラスの作家さんで、絵画の世界から転向した作家さんがいる。お話を読んだり聞いたりすると、「絵の具ではどうしても表現できなかったことが、ガラスでは掴めた。」ということや、それに近い内容を仰っている。ガラスの発色の良さやツヤは、絵の具で表現してきた作家さんにとっては、今までと違う新しいものを与えてくれるのかも知れない。
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ただし、この素材は美術表現の側面からは、非常に難しい複雑な性質を持っている。その理由の一つには、やはり一般的に「綺麗/美しさ」を期待される素材であるから。どのような状態でも、ガラスは興味深い。個人的には、デュシャンの用いたように、一般的な認知とは違った位置にある価値を、学生の頃からずっと模索してきて、率直に美しさを問うことだけに留まらないからこそ、美術表現のための素材としてガラスを選んだ意義があるのであってむしろ、ここにしか、ガラスを用いる価値は無いと思ってきた。
最近、何点か自ら「艶やかなガラス」を Instagramに投稿して、改めて感じたことがある。
それは、「艶やかな美しさを持ったガラス」に、新たな興味を持ってきていることは、私も認めなければならないということ。
ガラスの性質を意識し、捉え直しながら、モノへ昇華させる自分の感覚は、ゆっくりと変化し続けている。
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マスカタの作品については、こちら升方允子のWebsite へ。
Please check the Artist, Masako Masukata.

2019.08.27 | | 制作について

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プロフィール

升方允子/Masako Masukata

Author:升方允子/Masako Masukata
【1979年 富山生まれ】


石膏とガラスのコンビネーションを主として、墨やインク、ワイヤーなどを組み合わせ作品を造っています。



12歳のころ、家族で東京へ引越し
2002年、多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスコース卒業。その後、2004年頃まで故郷である富山県にて制作。2005-2006年、東京田端の共同アトリエにて制作。2006-2008年、北海道は札幌にて暮らす。



2006年の個展を区切りとして、約5年ほどの充電期間を経て、2011年制作を再開する。現在は埼玉を拠点に制作し、関東を中心に活動中。



2019年1月、
Nicole Longnecker Gallery(ヒューストン)にて個展開催。



このblogは、マスカタの中でふと気づいたことや制作について綴っていく。そして、ここでは、輪郭のないものに、言葉の方でそれを与えている場合もあります。


プライベートでは、三児のの母親でもあります。稀に、子育てに関するものも書きます。
どうぞよろしくお願いします。


升方允子

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