ガラスは記憶する

ここ2年ほど、年末にその年に見たガラスを用いた作品の展覧会の中で、印象的だったものを2つピックアップしている。
前置きとして申し上げると、今年は展覧会へ行った回数が非常に少ない。反省点でもあるが、同時に諦めも少々漂う。
そのような状況なので、今年は1つにせざるを得ない。



断面計画 椎野美佐子
2019年2月9日(土)~2019年2月23日(土)
gallery N 神田社宅
こちらを訪れたきっかけは、instagramだ。あるガラスを用いた作品を見て、直感でこのガラスは正確な座標を示していると思ったので、実際に訪れることができて本当に良かったと思う。椎野さんの作品からは体液を見るような、人体に含まれている液状のものを感じていた。
美術作家によって、どの状態のガラスを作品に用いるのかは全く異なるのだが、見る側に制作中の内外的なパワーを前面に出すものと、素材の素質が先に運ぶものを認識させることができるものと2通りに分けるとしたら、椎野さんの作品は後者だと思う。
新参者の私に、ギャラリーの方も丁寧に会話をしてくださって、作品と過去作について、また作品の背景について思いを巡らすことができ、感謝。ありがとうございました。



例外として、ここで一つ、今年印象に残った陶の作品に出会ったことも記しておく。
植田佳奈さんの陶。
西麻布の桃居で拝見し、たまたま作家さんもいらっしゃる日に訪れたので幸運だった。
ギャラリーのアーカイブにもご本人の言葉が載っているが、"新しい肌理を模索する" (桃居ウェブサイトから引用) とある。作品の佇まいからは想像できない制作方法に驚いた。ひっそりと追いかけたいと思う。

来年は、まだ訪れたことのない場へ出向いてみたいと思う。芸術祭のようなところか、ギャラリーのような場か…。やはり、ウェブ上で作品を見た気になっているのは悲しすぎる。



マスカタの作品については、こちら升方允子のWebsite へ。
Please check the Artist, Masako Masukata.

2019.12.28 | | 展覧会日記

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プロフィール

升方允子/Masako Masukata

Author:升方允子/Masako Masukata
【1979年 富山生まれ】


石膏とガラスのコンビネーションを主とした作品を造っています。



12歳のころ、家族で東京へ引越し
2002年、多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスコース卒業。その後、2004年頃まで故郷である富山県にて制作。2005-2006年、東京田端の共同アトリエにて制作。2006-2008年、北海道は札幌にて暮らす。



2006年の個展を区切りとして、約5年ほどの充電期間を経て、2011年制作を再開する。現在は埼玉を拠点に制作し、関東を中心に活動中。



2019年1月、
Nicole Longnecker Gallery(ヒューストン)にて個展開催。



このblogは、マスカタの中でふと気づいたことや制作について綴っていく。そして、ここでは、輪郭のないものに、言葉の方でそれを与えている場合もあります。


プライベートでは、三児の母親でもあります。稀に、子育てに関するものも書きます。
どうぞよろしくお願いします。


升方允子

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