大袈裟ではなく、リカレント教育としての 【Art Alliance】 -1-
皆さんは、「リカレント教育」という言葉をご存知だろうか。
ごく簡単に言えば、「学び直しのできる教育システム」である。
リカレント教育とは、生涯にわたって教育と就労を交互に行うことを勧める教育システム (BiZHINT より引用)
元は、性別やそれぞれの状況を特定したものではなくいわゆる生涯学習のように捉えられるだろう。特に女性に特化したリカレント教育としては、大企業などにおける産休育休後のフォローアップや、日本女子大学に「リカレント教育課程」が存在するようなのだが。
上記の場合の内容は、育児・出産・介護などで休業したり、離職したりした女性に、滞りなく仕事に復帰できるように、フォローし新しいスキルと共にリスタートへの道筋を照らしてくれるもののようである。この、仕事に復帰できるようにするというところが女性の場合、ポイントになる。
私は、2006年(26歳に時)の個展を最後に、一度、美術制作から完全に降りている。理由は、出産と士気の喪失が同時にやってきてしまったこと。自分の作品を見るにつけ、「完全に不毛なことをやっている」と感じていたところに、女性としてのライフイベントがぶつかってきたのである。
そんな中で両立??
「人と物/赤ちゃんと作品」というシンプルな天秤にかけた時に、どちらも破綻するのが目に見えていた。
次にグループ展により復帰したのが2012年1月なので、制作のための時間を単純に考えても、5年半ほど美術に関する引き出しは、ほぼ閉じたままになっている。
美術との繋がりがなくなっていた私にとって、アート・アライアンスは確実にリカレント教育としての役割を担ってくれただけでなく、知識と制作(例えばインプットとアウトプットなど)のバランスや、20代の頃には手をつけられずにいたものに向き合わせてくれた。-2- へ続く
升方允子の作品については、こちら升方允子のWebsiteへ。
Please check the Artist, Masako Masukata.
2020.05.18 | | Trackback(0) | Art Alliance
